2009/11/25

古代の宗教

古代の宗教に神はいないか、
或いはその宗教とは異なる性質のものだったのでしょう。
そこにはむしろ霊魂と、
そして霊魂とひと続きの、生きる人間たちの生活があったのです。
そして、父祖の霊魂から始まった家族の概念は、
とても窮屈で暖かく、古代において人間が生きるために必要な理念であり、
必然性があり、且つ疑う余地のない事実となっていたのです。

異なる霊魂から連綿と続くそれぞれの異なる家族は、
必然的に異なる宗教を構成し、
古代都市はむしろその異なる系譜を結束するために、
ひとつの神を発明し、複数の異なる宗教を容認していました。

その神は、それぞれの家族が崇拝すべき異なる霊魂を守り、
多様性を維持することをむしろ喜んでいたようです。

神は都市の象徴であり、政治であり、律法であり、
多様な家族宗教の擁護者であり、
死した祖先の霊魂が主役だったとすれば、
生きている人々はその支えであり、
神はその連綿と続く時間の流れの背景に描かれる、
美しい背景画であったのかもしれません。

『古代都市』(フェステル・ド・クーランジュ著)は
人生に数度は読むべき本だと思います。

ふと思い出すのは Teenage Wildlife / David Bowie
"Same old thing in brand new drag."

2009/11/21

「そういえば…」から始まる閑話休題に関する技巧的アプローチ

「そういえば…」から始まる話の意図の分析と対応についてです。

・意図:感想を聞きたい
  → 感想を言います。
    ただし、論証的用法・詭弁に注意しましょう。
    そして、殆どの場合は論証・詭弁の
    最初の一歩として用いられるため、
    多少の推測能力が必要となります。
    さもないと…相手のペースに巻き込まれます。
    好意を持った相手の場合には、
    相手のペースに巻き込まれること自体が好意の証となりますが、
    そうではない相手の場合に、相手のペースに巻き込まれると、
    不愉快な結果になることが多いようです。
    ※関連項目:三段論法

・意図:単に知識自慢
  → 「へぇ〜!」「ふぅ〜ん」「え?そうなの!?」
    好意を持っていない相手の場合には、記憶の端に留めておくか、
    さもなくば忘れ去っても構いません。
    多くの場合は、相手も大した論理的意図を持っていませんし、
    必要であれば何度でも話したがるはずです。
    好意を持っている相手の場合には、
    可能であれば相手の興味を持っていること、
    関心を持っていること、
    知っていることとして覚えておきましょう。
    忘れてしまっていると、
    自分に無関心であるように誤解されるかもしれません。

・意図:関連情報を引き出したい
  → 好意を持った相手には、
    自分自身がWikipediaかGoogleであるかのように振る舞う。
    そうじゃない相手には、
    調べるためのキーワードをお知らせする。

・意図:話の間を持たせる
  → この意図の場合には、相手は特別な意図を持たずに、
    会話の次の一手を思いつくまでの布石として話しています。
    その意味では「話の間を持たせる」は
    限りなく「(とりあえず)関連情報を引き出したい」に近いので、
    それに沿った対応をすることも出来ますし、
    或いは、話を任意の話題に切り替えることも出来ます。
    ガールズトークの、お互いに「そういえば…」を
    連発するのはこの代表的な例です。


例題:

  そういえば、最近PSPで魔界村をやっています。
  随分古いゲームですが、結構面白い。
  基本的には非常に難しいアクションゲームなのですが、
  レトロゲーム独特の要素を持っていて、
  完全に同じ操作を実現できた場合には、
  全く同じ結果を得られるのです。
  つまり、パターンを暗記すれば、
  理屈では誰でもいつかはクリアできるという側面も持っているのです。
  これはカタルシスの実現という意味では非常に安定的な要素を持っています。
  是非、一度やってみてください。

ヒント:

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