2009/11/25

古代の宗教

古代の宗教に神はいないか、
或いはその宗教とは異なる性質のものだったのでしょう。
そこにはむしろ霊魂と、
そして霊魂とひと続きの、生きる人間たちの生活があったのです。
そして、父祖の霊魂から始まった家族の概念は、
とても窮屈で暖かく、古代において人間が生きるために必要な理念であり、
必然性があり、且つ疑う余地のない事実となっていたのです。

異なる霊魂から連綿と続くそれぞれの異なる家族は、
必然的に異なる宗教を構成し、
古代都市はむしろその異なる系譜を結束するために、
ひとつの神を発明し、複数の異なる宗教を容認していました。

その神は、それぞれの家族が崇拝すべき異なる霊魂を守り、
多様性を維持することをむしろ喜んでいたようです。

神は都市の象徴であり、政治であり、律法であり、
多様な家族宗教の擁護者であり、
死した祖先の霊魂が主役だったとすれば、
生きている人々はその支えであり、
神はその連綿と続く時間の流れの背景に描かれる、
美しい背景画であったのかもしれません。

『古代都市』(フェステル・ド・クーランジュ著)は
人生に数度は読むべき本だと思います。

ふと思い出すのは Teenage Wildlife / David Bowie
"Same old thing in brand new drag."

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