2012/07/16



愛しかったひとよ
今では太陽はみすぼらしく見える
ひとかけらの神秘さえなく
今や僕らの間には
何の笑顔も
そして涙さえない

すべての熱は失われた
かつて想像したみずみずしい楽園はなく
それはほこりっぽい
退屈な場所だった

思い出してみようあの日々のことを
日はまだ高く常緑樹の向こうに美しく輝いていたし
君の笑顔は何にも代え難いものだった
僕らはちっぽけな約束を交わし
何を得て何を失ったのか
少年だった頃
未来については判らないことが多かったが
今となっては
何を望むのかさえ不明だ

古い友人は
「季節は巡りいつか違う空に出会う」というけれど
それがどうだと言うのだろう?
僕は今 床の上に座って目を閉じている
夏の緑は息苦しいほどで
いくらかの目眩と
等量の角砂糖がコーヒーを台無しにしている

季節が変わるまで
誰もが鏡と向き合って生きるだろうし
季節が変わっても
誰もが鏡と向き合って生きるんだろう

遠くから微かに音楽が聞こえる
世界はなんと退屈で美しいのだろうか




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